ふるさとデザインアカデミー。
デザイン経営を目指したプロジェクトには、コア・チーム作りが欠かせない。
支援者がプロデューサーになり、プロジェクトマネージャーを置いて、各専門分野のスペシャリストを呼んでくる。
1、支援者=プロデューサーが全体のゴール設定、コンセプトを考えて企画を立案する。それに必要な専門家チーム・必要になる技術・資金を集める。
2、プロジェクトマネージャーが、目的達成のために工程の項目を出して、管理する。大工程、小工程、目標設定、期限、スケジュール設定と進捗管理。
3、デザイナーが商品・パッケージ・WEBなど媒体に落とし込む。
4、広告・広報担当が、予算やスケジュールに応じて媒体を選定し、ブランドストーリーを発信する。プレスリリースなどを適時行っていく。
5、販路・流通担当が、ターゲットに届けるために、流通チャネル設定に応じた商流の設計を行う。バイヤーが入っていればベスト。
6、行政担当は、公的支援のサポートや地域内の協力者とのハブになってもらい、地域性や公益性を高める視点を共有する。
7、地元のサポーターに、応援者・協力者になってもらう。ストーリーの語り部、共感の和を繋げて広げていける人。
巻き込み力、熱量、人柄、経験値、思い、、、かな〜。
そして、今回のアカデミーの名前の由来、なぜ「ふるさとデザイン」なのか?というポイントに。
ソーシャル・デザインで地域・産地をプロデュース
私がずっと感じていた、経営課題を、1事業者単独で解決できるのか?
そろそろ限界なのでは?への答えに近づいてきた。
地域社会が直面している課題は、1事業者の存続問題だけではないってこと。
廃れてしまった「産地」であったり、「後継者」問題であったり、少子高齢化だったり、地域や産地全体が抱える課題に取り組む「ソーシャルデザイン」
でもなんか、私の中では、行政主導で「地域ブランド」作ってなんとなく年度事業で終わり、とか、、、
まちづくり系の人たちがボランティアで繋いで疲弊してたりとか、、、
(関係してる人いたら失礼!)
そういう構図がチラついていて、それじゃないんだよな〜って思いがあった。
ヒト、コト、モノ、カネが「循環」する仕組みにならないと。
個人的に障害者支援とか、障害者の福祉施設の支援を続けているが、これも単独の支援ではダメだって気がしていて。
地域の中で、ヒト、コト、モノ、カネの循環の「輪」の中に確固たる位置を占めて、存在価値を発揮して初めてほんまもんだと思ってるので。
そういう、民間企業と福祉系の支援が、私の中では同列で延長線上にあるので、一緒に経済活動という営みをして、「インクルージョン」しちゃえばって。
なので、プロデューサーの視点が必要なんだよね。
産地プロデュースを通じて実現するAll-Win
地域の関係者全員にとってAll-Winなモデル。
事業者にとっては、プロジェクト参画により、販路開拓・情報発信になる。
市場にとっては、顧客ニーズに沿ったラインナップが一度揃い、メーカーごとの個別提案に対応しなくても、売り場設計・プロモーションが効率化できる。
支援者にとっては、中小企業への個別支援の限界を超えて、産地プロデュースとして地域経済への波及効果を高めることができる。
ほ〜ら!めっちゃ三方良しでAll-Winでしょ!!
持続発展的なデザイン経営を目指して、コア・チームを中心とした有機的なつながりを広げ続けて、リレーションシップを図っていく。
「デザイン」を重要な経営資源として活用して、ブランド力とイノベーション力を上げていき、競争力の高い経営を目指す。
二日間の基礎講座は、これを持って締めくくられた。
そして次は、実践型ワークショップへ続くのであった。