障がいのある方の社会参加、就労移行支援や福祉作業所などへの支援をライフワークとさせていただいてます。
昨年、法人化する前に、就労移行支援の方から、利用者さんでデザインに興味のある方がいらっしゃるので、企業見学に行かせて欲しい、との連絡がありました。
自宅事務所で狭いところでお恥ずかしいですが、、、と恐縮しつつも受け入れさせていただきました。
実年齢よりもかなり若く見えるその女性と、支援者のお二人で来社されました。
質問に答える形で、何やらひとしきり、いつもの調子で弾丸トークをしたように思います、、、、笑
多分、2時間くらい、、、!?
実は彼女は、昨年、今年とDESIGN GOALSにクリエーターとして応募してくれたのでした。
ですが、去年も今年も、募集枠に対して3倍以上の応募数。
本当に残念ながら、不採用の連絡をさせていただきました。
今年度の10組のマッチングと事前打ち合わせ、当事者が集まる初回打ち合わせの日程調整などがようやく形になったこの週末に、その彼女から手紙が届きました。
その中にはなんと!
丁寧な手書きの手紙と一緒に、アトリエKT時代に見学に来てくれた際の自作の「見学日誌」が同封されていました。
2時間弱、しゃべりまくった私の話をとても丁寧にメモする彼女の姿を見て、「デザイナー」もいいけど「取材」して「記事」にする仕事が向いてるかもよ、との言葉を胸に刻んでくれて、実現したものを送ってきてくれたのでした。
なんか目頭が熱くなってきました。
彼女は、仕事でいくつかのしんどい経験があり、就労移行支援事業所の扉をたたき、そこでさまざまなアセスメントや訓練、実習などを乗り越えて、無事に就職できたそうです。
そういった3年ほどの期間の中で、たった2時間、ご一緒させていただいた間の出来事を、言葉の1つ1つを、こうやって自分なりに考え、工夫して、相手への感謝の形として伝えてきてくれたのです。
「障がい」ってなんなんだろう!?
世間とか、今の社会のシステムとか、
そういったものに乗っからない、枠にはまらない。
たったそれだけのことで「障害者」とレッテルを貼られている人や子供が、いったいこの日本に何十万人いるんでしょうか?
私が伝えたかった、クライアントとの関係作りとか、その人だけの強みの宝探しや、「ほうれんそう」の大切さ。
デザインより何より、誰かと一緒に仕事をする、
働くって言うのは側にいる誰かを「楽にする」ことなんだよ。
だから、その相手が楽になる方法って、なんだろう?っていつも考えるのが仕事なんだよ。
とか。
なんかめちゃくちゃたくさんのことを、
暑苦しくのたもうた言葉たちを、一語一句漏らさず、
メモして、要約して、段落を作ってタイトルと本文に編集して
「通信」という形にまとめてきた、この能力と気力、すごいやん!!
DESIGN GOALS事業では、本当にたくさんのご縁と、自分自身の中でのテーマの掘り起こしをさせていただきました。
「人」のいいところ探しをして、商流(モノ・カネ)の流れを作ってサステナブルに循環する「ビジネス」をデザインする。
プロジェクトを回しながら人材育成をする。
もう、ええ年やから、無理はできても、無茶がききません。
なので、チームで進みます。
眠れる人材・才能を社会で必要とされる形に昇華して、マッチングして、新しい価値の創造をしながら、SDGsの17番をやり切ります。
頼もしい仲間がいてくれてます。
まだまだ増えそうです。
挿絵の通天閣がサイコー!
大阪出身の天然系人情社長、大喜び!!!
いや〜ほんま、嬉しい手紙でした。